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デイサービス | 介護士の離職率は低くなっている?

こんにちは。

 

みなさんの事業所の離職率はいかがでしょうか?

 

今回は「介護職員の離職率、14.4% 過去最低並みを維持」と言う記事があったので、内容を見ていこうと思います。

 

介護労働安定センターが21日に公表した去年度の「介護労働実態調査」では、介護職員の離職率が14.4%だと報告されている。【Joint編集部】

 

前年度から0.1ポイント上がったものの、依然としてこれまでで最も低い水準を維持している。全産業の平均は13.9%(2021年雇用動向調査)。

以前は大きかったこれとのギャップも、すでにだいぶ縮まってきている。

引用 介護職員の離職率、14.4% 過去最低並みを維持 事業所間で2極化の傾向=介護労働実態調査 | 介護ニュースJoint

www.joint-kaigo.com

 

この記事を見ていると、全産業平均値に近づいていて、介護は離職率が高いとは言えなくなってきていますね。

 

ただし、離職率の詳細を見ていくと、素直に喜べないかもしれません。

 

離職率10%未満の事業所が50.7%を占める一方で離職率30%以上の事業所が17.4%もあるようです。

 

30%以上ですよ。

 

驚きました。

 

これだけ人が入れ替わったら、まともに運営できない事が目に見えてしまいますね。

 

特に、解説して間もない、規模の小さい事業所に離職率が高い傾向がみられたそうです。

 

職場環境の良い事業所、悪い事業所、2極化していることが、このデータによってまざまざと見せつけられました。

 

辞めた理由の結果は「職場の人間関係に問題があった」が27.5%。

 

「事業所の理念や運営に不満があった」が22.8%。

 

「他によい職場があった」が19.0%。

 

「収入が少なかった」が18.6%。

 

理由については、依然とほとんど変わらずって感じでしょうか。

 

「職場の人間関係に問題があった」「事業所の理念や運営に不満があった」で50%以上を占めているのは、そうの法人全体の離職率とあまりかけ離れてないかなぁ、って印象ですね。

 

人間関係、職場環境の改善を地道に行ってきた事業所が増えてきて、離職率の低下に繋がっていると考えると、介護業界全体のサービスの質が底上げされたのかなと感じます。

 

約半数の事業所が、「今の施設は働きやすい」「辞めるほどひどい職場環境でもない」と思って、退職しないという流れは非常に重要ですね。

 

半数の施設が良い職場と言うことですね。

 

このまま、残りの17.4%の事業所が離職率低下の改善を行ってくれると、全産業の離職率を下回ることになるのですが・・・

 

今現在、30%以上の離職率の事業所は、人間関係の改善に取り組まず、職場環境の改善を軽視して、人手不足に困っている状況だと思います。

 

今後も離職率10%の施設が増えてくると思われるわけですが、高い離職率の事業所はどんどん減っていくと思われます。

 

結局、ダメな事業所は新しい人材がどんどん流出していって、良い職場に流れていってしまい、淘汰されて行ってしまうと考えられます。

 

悪い職場が駆逐され、良い事業所が残り、好循環となりサービスの質も担保される。

 

これは業界全体にとっては非常にプラスになってきますね。

 

ダメな職場からどんどん職員が抜け、これではまずいぞ、と思って改善して良い職場へ変化していく事業所は残るイメージですね。

 

派遣や人材紹介で人を入れるだけ入れて、まともに人材育成をしない施設は、人が定着せず、倒産していくと介護業界が成熟していくのかなぁ、なんて思っています。

 

皆さんも、今の環境を再確認して「今の施設は働きやすい」「辞めるほどひどい職場環境でもない」と言う場合は、頑張ってもいいとは思いますが、「職場の人間関係に問題があった」「事業所の理念や運営に不満があった」と言う場合は、転職を視野に入れたほうがいいように思います。

 

自分で職場の環境を変えるのは、かなりの労力と覚悟が必要な場合が多いです。

 

転職するのも負担があるかと思いますが、現職場でメンタルが疲弊していくことのほうが色々とリスクが多いでしょう。